綿の咲く島から メコン川の恵み

コーソチン島はメコン川に浮かぶ伝説の中州です。
2007年に、ここで、有機農法による綿の栽培をスタートしました。
わたしたちの活動の第一歩でした。

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メコン川に愛でられた島

コーソチン島への架け橋は、一本の竹で編んだか細い橋です。
頼りなさそうでいて、しなやかな橋を、自転車やバイク、馬車が渡ります。

島には、電気も水道もなく、古くからの高床式の家が並び、裸の子どもたちが犬と一緒に走り回っています。

雨季になると、メコン川が増水し、島のかなりの部分が川に沈みます。
竹の橋も壊されます。人々は、舟を使って行き来します。島は深い眠りに入ります。

乾季になると川がひいて、島は再びその全貌を現します。
その土地は川に洗われて新しく豊穣に生まれ変わります。
人々は、また竹の橋を作り、畑を耕します。
そうやって、島では人も自然も、メコン川のサイクルに身を委ねています。

メコンの恵む豊かさが、島に溢れています。見えない豊かさかもしれません。でも、子どもたちの笑顔に、めいっぱい、あらわれています。

蘇る綿の島

コーソチンは、かつて「綿の島」でした。19世紀からコットンを栽培していました。また手織り布の産地としても知られ、当時の文献にも記されています。

長い戦乱の時代を経て、その伝統はすっかり廃れました。その後、国際経済の波のなかで、島はタバコの産地に変わりました。

島は天然の力を失いつつあります。
農薬と土地の酷使によって、島の環境はいま、深刻な破壊に晒され始めています。

島で、いまでも、ほそぼそと綿を育てている人たちがいます。
タンさん(夫)とオワンさん(妻)の夫妻は、先祖代々のやり方のままに、メコンの力を信じて、綿を栽培しています。
一切のペスティサイド、ファーティライザーを使わず、代々受け継がれた栽培の知恵を駆使してやってきました。
「メコンに愛でられたこの島に、農薬のような余計なものは要らない」という確信と、島への思い、島の誇りからでした。

タンさんオワンさん夫妻との出会いから、このプロジェクトがはじまりました。

いまなら間に合うはずだ。メコンに育まれたこの島の大切な「豊かさ」を守り、それを綿にして、日本に世界に届けよう。

2007年に、夫妻を中心に10農家4ヘクタールで栽培をはじめました。
2008年には、綿花12トンの収穫。一部を日本の大正紡績に原綿として買い取っていただきました。
2009年5月から今年の収穫がはじまっています。

また、収穫した綿花は、各地の手紡ぎワークショップに配られ、糸に紡がれています。(おばあさんの魔法の手 蘇る糸紡ぎ参照)

「地雷原を綿畑に」プロジェクト
「おばあさんの魔法の手」プロジェクト
「よみがえる綿の島」プロジェクト

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